イタリアン料理の作法

イタリアはパスタやスープを音を立てて食べるのはとても印象が悪くなります。果物やパンなどもかぶりついて食べるのはマナーが悪いとされます。食べるときはナイフなどを使い小さく切ってから食べます。またイタリアン料理の一般的なコースは大まかにわけて4つあります。

まずはアンティパスト。これはいわゆる「前菜」のことになります。ハムやソーセージ、チーズなどの軽めの食事がでてきます。冷製と温製があります。

次はプリモ・ピアット。直訳すると第一皿となります。パスタやリゾット、スープ等が出てきます。ここでは何種類も用意されることもあり、ボリュームがあるのですがメインとなるものではありません

次に出てくるのがセコンド・ピアットになります。こちらは直訳すると第二皿になります。いわゆる「メインディッシュ」というものです。肉や魚を中心とした料理がでてきます。料理自体はシンプルなものが多く、煮込みや揚げ物などが中心となっています。

セコンド・ピアットには基本的に付け合せの野菜などはないため、野菜をとりたいときに別に注文する必要があり、それはコントルノといいます。

最後はドルチェ。デザートのことです、焼き菓子やフルーツ、ほかには日本でも人気のティラミスやジェラートなどもあります。

イタリアン料理もフランス料理も日本料理もそれぞれに合った作法があります。おいしくいただくためにはそういった作法をちゃんと学びながらのほうがより料理も際立ってくれるのではないかと思います。最低限のマナーを忘れずにいくことが大切なのではないでしょうか。


イタリアとフランスの関係性

今や世界の三大料理のひとつであるフランス料理。いろいろな国で外交儀礼時の正餐として採用されることも多い洗練された料理が特徴のフランス料理の原型と言われているのがイタリア料理になります。

ルネサンス期の時代にフィレンツェの名門貴族であるメディチ家のカテリーナがフランスのアンリ2世のもとへ嫁いだときに大勢のイタリア人料理人や香料師を連れて行き、イタリア料理やナイフフォークの使用などをフランスに持ち込みました。それまではフランスでは大皿に乗ったものを手づかみで食事を行うというシンプルなものでしたが、カテリーナが嫁いだことにより粗野であったフランス料理に、ナイフ・フォークで食事をする作法が持ち込まれ、府フランスの宮廷料理やテーブルマナーが洗練されました。イタリアの文化がフランスの文化に大きな変革をもたらしたのです。

ちなみに今の4本歯のフォークになったのは1770年台にナポリ国国王フェルナンド4世の宮廷においてパスタがよくからんで食べやすいようにと考案され爪の数を増やしたとされています。

これによりフランス料理はイタリアの影響を受け大きく成長していきました。ローマ時代から続くイタリアの諸近鉄文化が西洋料理の母的存在と言われるのはこうした歴史が背景にあるからだともいえるのではないでしょうか。


イタリアン料理の種類

イタリアン料理の特徴として大きく3つぐらいに分けることはできるのではないかと思います。

一つ目はフランス料理に近いタイプで北部イタリアのほうの料理です。やはりフランスが隣接しているために傾向が似ているのかバターや生クリームを使用した料理が特徴です。またこの地方は秋から冬にかけては寒冷地のためそれに相応じしい煮込み料理がおおいのも特徴です

二つ目は南部イタリアの料理です。ここの料理はいわゆる外国人がイメージする典型的なイタリアン料理になります。オリーブオイルとトマトをたっぷりと使った料理や魚介類などを使った料理も多数ありあます。スパゲッティとピッツァはここ南イタリアのナポリ料理の代表ともいえるものです。オリーブオイルとトマトはもともとここ南部料理の特徴的な素材でした。

3つめは中部イタリアの料理になります。ここは北部と南部がミックスされたスタイルの料理になります。ここは南北の物産品や特産品、文化などが取り入れられ都会風でおしゃれな料理が数多くあります。味わい的にはやはり北部と南部のほぼ中間的な感じになるのではないでしょうか。

やはり地域によって調理法は異なっていますが根底にあるのは素材を十分に生かした素朴な料理が多い傾向であることは間違いないと思います。


イタリアン料理の環境

イタリアン料理といえばなにを想像するでしょうか。パスタやピザ、ラザニアなどを挙げる人はおおいのではないでしょうか。特にパスタ料理などは日本ではもっとも好まれている料理でしょう。オリーブオイルやトマトを使い旬の野菜をうまく使って素材の持ち味を最大限に引き出す調理法になっております。

もともとイタリアはご存じのとおり南北に長くなっている国になってます。地域によっては気候や風土がちがうため料理も独自の形が形成されてきました。また現在のように統一されたのは1870年のことであり、その前までは各地方で都市国家として独立していたため、今もなおそれぞれの地方では伝統的な食文化を受け継いできてます。それぞれが特徴を持っているため「イタリア料理などという料理は存在しない」という見方もされています。それでも2010年には、ギリシャ料理、スペイン料理、モロッコ料理に並んで、地中海の食事として国連強化科学文化機関の無形文化遺産に登録されました。

地中海の食事として登録されるくらい、地中海に面する地域では魚介類を用いた料理もあり、地中海沿岸諸国以外のヨーロッパではほとんど食べられることのないタコやイカが食材として利用されています。逆に、内陸や北部では肉や乳製品を使った料理も多く作られています。

さまざまな魚介類をその素材をそのまま生かした素朴な料理が多いことなど、日本に通じるものがあり、そのために、日本でも多くの人に好まれて食される料理なのではないでしょうか。